ブックタイトル夢ぷらざ vol53
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夢ぷらざ vol53
現在、廿日市市でベーカリー「おひさまパン工房」を営むのは、店主でパン職人の野村直さん。以前は東京にある食品会社に勤務していましたが、消費者と直に触れ合い「ありがとう」と言い合える関係づくりに憧れて、会社を退職。2008年に生まれ育った広島へUターンしました。「宮島で、人とのつながりを大切にしながら、何かを手掛けたいと考えていました」と野村さん。そのヒントを得るために、島に何度も通うと、高齢者の一人暮らしが多いことに気付きました。よく聞いたのが「買い物で重いものが持てない」「火災が怖いので料理で火を使いたくない」という意見。「そこでひらめいたのが、軽くて火を使わなくていい、軟らかくて高齢者でも食べやすいパンでした。東京でパンの製造技術を習得した野村さんは、2010年、宮島に店をオープン。口コミにより年々客足が増加しましたが、2017年、店の移転を決意し、活躍の場を廿日市市新宮へ移しました。これはベーカリーを経営するうちに「安定したパン職人の雇用」が業界の課題と感じたため。新店舗では当初、食事の提供もしていましたが、「お客さまとの対話を大切にしたい」という当初の思いから、今はパンの製造と販売に力を入れています。「ただシンプルにパンをおいしくしようと、走り始めたところです。最近、食パンを復刻させたのですが、それを知った宮島時代のお客さんがすぐさま買いに来てくれてうれしかった。そういった縁を大切にしていきたいですね」。野村さんの挑戦は続きます。脱サラして東京から宮島へ島民の声からパン工房開業人との縁や対話を大切に廿日市市の地で再び模索中「ありがとう」の環を広げたい「ありがとう」の環を広げたい広島移住計画地産地消で地域に寄り添うパン屋を地産地消で地域に寄り添うパン屋を6