ブックタイトル夢ぷらざ vol57
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夢ぷらざ vol57
8緑豊かな三原市大和町で生まれた「おこめん」は、その名の通り米でできた麺です。タンパク質の一種であるグルテンを含まず、食品表示法上表示義務のある7大アレルゲン成分も食塩も不使用。ヘルシーで体に優しい食品として今、人気を集めています。注目すべきはその使い勝手の良さ。大和町産の米と馬鈴薯でんぷんのみで作るシンプルな麺は、つるりとしたのど越しと跳ね返るような弾力が特徴。時間が経っても伸びにくく、ほのかな米の風味がどんな料理にもマッチします。時間が経ってもおいしく食べられることから、学校給食にも採用されています。「おこめん」が生まれたのは今から15年前のこと。代表の井掛さんは、農家の担い手がおらず過疎化していく大和町の未来を危惧し、何とか米の新しい活用法はないかと模索していました。「食文化の変化により農業ひろしま夢ぷらざで買えるおいしいモノだけで生計が立てられないため、若者がいなくなってしまいました。新しいことをするのではなく、今あるものを時代のニーズに合うように活用することが必要だと考えました」と井掛さん。そこで目を付けたのが米を粉にして活用する方法。米粉の麺は当時、物珍しさから一時的にヒットしましたが、高価だったこともあり人気は3?4ヵ月しか続きませんでした。その後、「便利」「美味しい」「安い」をテーマに試行錯誤を繰り返すこと15年。今年4月、井掛さんの納得いく麺がやっと完成しました。地域おこしのために前だけを向いて走り続けてきましたが、気が付けば三原市は米粉用の稲の作付面積が広島県一の産地に。さらに製粉会社の誘致にも成功し、地域に大きな経済効果をもたらしています。おこめん本来の食感と風味を楽しむなら、茹でた麺をシンプルにめん食新しいお米の食文化を提案おこめん三原市2